2013年07月16日

London Pigeon’s Art Views Vol.1

はじめまして。東ロンドンに住むハト(pigeon)です。私の仲間のハトは世界に310種もいて北極圏や南極大陸を除くほぼ世界全域に住んでいます。乱獲により18世紀に絶滅した飛べない巨鳥、ドードー鳥も人間の分類によるとハト科なのだそう。人との関わりも深くハトは聖書からの影響で平和の象徴である反面、古くから軍事産業に関わっており、2000年以上前既にローマ軍が使用、英国では第二次大戦中、25万羽ものハトが空軍に雇われメッセンジャーとして活躍したとか。


さて話をロンドンに戻すと、私たちハトはロンドンのような都会にも沢山住んでいて、ハトはロンドンで見かける最も一般的な鳥だという人さえいるほどです。“The London Pigeon Wars“(Patrick Neate 2003)という本をハト英語を駆使して書いた人もいます。確かに私たちは平気で道路も歩きますし、食べ物のあるお店やレストランにも開いていれば勝手に入っていきます。とはいえこの前Rioおじさん(ハト)が道端に落ちていたチップス(フライドポテト)に目がくらみ、ごちそうになっている最中に片足を赤い二階建てバスに引かれているのを目撃したので、気をつけないと、とは思うんですけど。


1.market.jpg
DalstonのRidley Road Market。食品、日用品中心のローカル市場


今日は天気がよかったので朝からの近所のDalstonの市場で日向ぼっこをしていると、友人のRidley(ハト)が、近くで人間が建物の壁を垂直に歩いたり窓から逆さ吊りになったりしているから見にいこうよといいます。 不思議に思って早速飛んでいくと!

2.dalstonhouse.jpg
Dalston House © Leandro Erlich

お、女の子が危ない!


3.dalston_house2.jpg
Dalston House © Leandro Erlich


実はこれ、アート作品。作品はアルゼンチン作家 Leandro Erlich のイリュージョン•インスタレーション、Dalston House ( Barbican によるコミッション)。 地上に横たえられたレプリカの家の上で人々が思い思いのポーズをとっていて、その様子が45度に建てられた鏡のようなパネルに映っていたのでした。レプリカの家は1800年代にこの地区に建てられた典型的なビクトリア王朝時代の連棟住宅を模していて、その多くは第二次大戦の爆撃で焼失してしまったというもの。

現在の東ロンドンは、 移民の多い、またアーティストやアーティスト•スタジオの多い地域としても知られていますが、1960 - 1970年代初頭までは爆破された建物がそのまま取り残されていて、戦後そのものだったといいます。昨年40周年を迎えた英国最大の非営利アーティスト•スタジオ団体、Acme Studios の創始者 Jonathan Harvey によると、その当時ドックの移動により、数多くの倉庫が空になり、ロンドン自治体が大型居住地の建設のためにその一帯の荒廃した建物の取り壊しを計画していたため、自身を含むアーチィストたちがスタジオを借りるチャンスを見いだし、次々と移り住んだのが始まりだそう。一方、昨年のロンドン•オリンピックのメイン開催地域でもあり、ここ10年で一気に開発が進んだため、開発によってスタジオを失ったり、急激な家賃の値上がりで悲鳴をあげて東ロンドンを離れたアーチィストたちも沢山います。

それでも毎日どこかしらでアートイヴェントが出没する、東ロンドン。 本当のところ私はハトなので、アートよりイヴェントについてくるごちそうの方が気になるんですけど、皆さんはアートに興味がおありでしょうから、また何か見つけたらお伝えしますね!



posted by ハト_pigeon at 13:50| Comment(0) | 日記